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第1回:心理学から学ぶ人材政策の中身とは?

科目概要
何のために働いているのか? 今、この問いに対する答えの多様化が進んでいます。言いかえれば、企業で働く人材の意識が大きく変化しているということです。

そのため企業の人事担当者のみならず、部下を持つ立場にある方々は、人材の意識の変化をマネージしながら、従業員がいかに能動的に働き成果を上げるかを考えていかなければならなくなりました。

「戦略的人材マネジメント」では、このような状況に直面した我々が、いかに考え行動すべきか? 心理学的な側面も含め学んでいきます。

科目名 戦略的人材マネジメント
担当教授 川上 真史 教授
執筆担当 佐藤 祐樹さん 2015年MBA取得
第1回(全8回) 心理学から学ぶ人材政策の中身とは?
作成 2017/6/28

経営における人的資源管理の重要性とは?

経営における重要な3つの要素は、本業、資本政策、人材政策と言われています。 これを経営3要素と呼びます。

経営者は本業のことを考えているだけでは不充分です。本業を円滑に行うためには、お金の管理と人材の管理が必要で、この3つの要素をバランスよくマネジメントすることが求められます。

資本政策はアカウンティングやコーポレート・ファイナンスなどで学びます。これらは、乱暴な言い方をすれば、ある程度のルールがある中で意思決定を行うものです。

資本政策の学び方にはおおまかな順番があります。例えば、財務諸表の読み方、作り方を学んだあとに最適な資本構成を考える、などです。

一方で、人材政策はどうでしょう?

組織人事の問題は全てが応用問題です。労働基準法などの法規制はあるにせよ、自由度が桁違いに高く、正解なんてどこにもありません。

しかも、なんとか答えを出すことができても、それが正しかったかを検証するのはとても困難です。

そのような難しい課題に対して、乏しい経験に頼ったり、他社事例をなんとなく真似したりするというアプローチでは危険です。科学的な方法だとは言い難いからです。

心理学は心の学問ではない

心理学は科学です。科学とは再現性があるという意味であり、占いや思いつきとは対極の概念です。

1+1は2ですが、時代や地域によってたまに3なる、というようなことはありません。数学は科学だからです。科学は、インプットが同じであればアウトプットも同じです。

心理学を「心理の学問」だと思っている人が多いと思います。心理学を駆使すれば、ある一部分を観察しただけで、その人の性格や行動を全て知ることができる、という誤解が根強いようですが、これは誤りです。

心理学とは「心の理学」です。徹底的に人間を観察し、統計を駆使することで、心の動きを解明する学問が心理学です。

非科学的に人材マネジメントを行うのは不安です。答えのない応用問題だからこそ、心理学という科学的手法を使って問題解決したい、というニーズがあります。これが 『戦略的人材マネジメント』 の人気の理由だと言えるでしょう。

講義の構成

この科目は講義の構成もロジカルです。どの回も、冒頭に受講者への問題提起や問いが投げかけられます。その後、心理学を使ってそれを紐解く解説がロジカルに展開されます。

使われるスライドは、ネガティブな要素は教授が嫌いな野球チームのチームカラー、ポジティブな要素は同じような理由の黄色で提出され、明確に(明快に?)表現されています。

最後にその回の簡潔なまとめを3つ程度の箇条書きで提示されます。どの回でも、明日からでも使える実践的な知識が学べます。

このシリーズでは、科目そのものの内容の他、教授が行った別の講義の内容も紹介します。是非お楽しみください。

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