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第2回:『企業経営の実例』アカウンティングの全体像を掴む

科目概要
『アカウンティング』はビジネスを行う上での共通言語です。本科目では会計の構造を把握することにとどまらず、財務会計や最近の会計動向、そして、マネジメント会計の技法までを学んでいきます。

「でも、数字はどうも苦手…」「ついつい食わず嫌いになっている…」という方もご安心ください。BBT大学院の修了生がアカウンティングについて分かりやすく、自身の視点でまとめ直して解説します。

ぜひ、ビジネスへの熱い思いを胸に灯しながら、クールなアカウンティングの視点を持つきっかけにしてください!

科目名 アカウンティング
担当教授 櫻庭 周平 教授
執筆担当 佐藤 祐樹さん 2015年MBA取得
第2回(全6回) 『企業経営の実例』アカウンティングの全体像を掴む
作成 2017/3/1

アカウンティングは数字ではなく熱いハート!?

前回、経営は儲かればいいのか?という話と、どうして「会計」と言わずに「アカウンティング」とカタカナを使うの?という話の2本立てで文学的(?)に説明しました。
数字はひとつも出てきませんでしたよね?

これからも、あまり数字が出てきません。

アカウンティングで学ぶことは、熱いハートです。
堅苦しい数字ではありません。

本当です。

これから、会社経営の実例を挙げます。
至る所にアカウンティングを学ぶヒントが隠されているので、探しながら読んでみてください。

ある起業家のスタートアップ

とある中小メーカーに、化学エンジニアをしていた29歳の青年がいました。

彼はコーヒーが大好きで、仕事の合間に実験道具を駆使して、こっそりとビーカーにおいしいコーヒーを抽出して楽しんだりしていました。
それって仕事中にどうなのよ?と思いながら、同僚のわたしは、S君を生温かく見守っていました。

そんな彼が、20代のうちに仕事を辞めて独立したいと言い出します。
おいしいコーヒーで人と人をつなぐ仕事がしたいという、大きな夢、ロマンに挑戦したいそうです。

ところがS君は、溢れんばかりの熱い情熱と化学の知識はありますが、おカネがありません。

自分で仕事をして開業資金を貯めるには時間がかかりますので、誰かを頼らなければなりません。

誰かに資金を援助してもらうには、その人を説得し、その人に応援してもらうための裏付けがなければいけません。

そこで、S君は一生懸命事業計画を作ります。
事業計画は夢やロマンを言語化する作業です。

それができると、彼が打つべき次の手は、その事業計画を実際にお金に変えることです。

ターゲットはたくさん思い浮かびます。

銀行やベンチャーキャピタルに相手にされなければ、親や親戚筋、友人を頼ってもいい。
県の補助金を狙うのもひとつの手段ですし、最近はクラウドファンディングという手もあります。

いずれにしても、資金調達には事業計画が不可欠です。

紆余曲折あって資金調達に成功し、株式会社を立ち上げたS君は、そのおカネを資産に変えます。店舗を構え、焙煎機やコーヒーカップを購入し、原材料のコーヒーの生豆を仕入れて在庫にします。

これらは全て、S君個人のものではなく、会社が所有する資産です。
どれがどれくらいあり、それぞれがいくらの価値を持っているのか、常に把握し、誰にでも説明できるようにしておく必要があるものです。

起業後のおカネとの付き合い

いよいよ開業です。
準備した資産を上手に使って、収益、つまり売上に変える作業です。
「本業」のスタートです。

懸命に頑張り、運も手伝って、収益はまずまず上がり始めます。
しかし、いくら売れても、収益以上の経費を使っていたら赤字です。
いろいろな工夫を行い、収益から利益を生み出す工夫が必要です。

会社設立から数か月、やっと帳簿上の利益が出始めますが、キャッシュは減っていきます。

なぜ利益は上がっているのに、おカネは出て行くばかりなのでしょう?

それは、まだ利益がおカネの姿をしていないからです。

利益は、在庫や売掛金などに姿を変えて、帳簿の中で「おれは利益だ!」と威張っています。しかし、いくら利益が上がっていても、それを現金に変えなければ、黒字なのに倒産してしまいます。帳簿上の利益に安心することなく、それをきちんとおカネに変える努力をしなければなりません。

儲かり始めたら、そのおカネをどう使う?

やっと上手に、利益をおカネに変えることができるようになったS君。
しかし、それで満足してはいけません。

彼の事業目的は、「たくさんの人と人との間にコーヒーを提供する」ことです。それが彼の夢であり、ロマンです。

今の店舗の規模だと、彼の情熱を伝えられる人たちの数が限られます。
増やしたおカネは、事業の規模を拡大するために資産の再投資することが企業経営です。

…いかがでしたか?
数字がぜんぜん出てこないけれど、これが企業経営に関するおカネとの付き合いのダイジェスト版です。

だから何?と思わないでください。
次回から、この実例をベースにエッセンスを解説していきます。

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