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第1回:『アカウンティング』って何を学ぶの?

科目概要
『アカウンティング』はビジネスを行う上での共通言語です。本科目では会計の構造を把握することにとどまらず、財務会計や最近の会計動向、そして、マネジメント会計の技法までを学んでいきます。

「でも、数字はどうも苦手…」「ついつい食わず嫌いになっている…」という方もご安心ください。BBT大学院の修了生がアカウンティングについて分かりやすく、自身の視点でまとめ直して解説します。

ぜひ、ビジネスへの熱い思いを胸に灯しながら、クールなアカウンティングの視点を持つきっかけにしてください!

科目名 アカウンティング
担当教授 櫻庭 周平 教授
執筆担当 佐藤 祐樹さん 2015年MBA取得
第1回(全6回) 『アカウンティング』って何を学ぶの?
作成 2017/2/22

経営はおカネじゃないけど、世の中はおカネで動く

企業は「カネ」さえ儲かればいいのか?

自信満々に「そうだ、儲かればなんだっていいんだ」という経営者は多くありません。そんな経営をしている人もいることはいますが、大抵は長く続かずに潰れてしまいます。

「経営」という言葉を辞書で引いてみましょう。

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事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。
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という内容が書かれています。
「儲かる」とか「利益」という単語は一切使われていませんよね?
あくまで経営とは、事業目的を達成するために頑張ることなのです。

事業目的とは、経営者の夢やロマンです。
新しい価値を創造したいとか、幸せを感じる人を増やしたいという気持ちや決意です。

それらの夢やロマンは、それぞれの企業理念に書かれています。
「儲かればなんだっていい」と書いている企業は見たことがありません。

それでは、なぜわたしたちは、働く企業や投資している銘柄の赤字・黒字に一喜一憂するのでしょう?

身もフタもない言い方ですが、世の中はおカネで動いているからです。

どんなに立派な夢やロマンを掲げても、利益が見込めない事業計画に出資してくれる投資家はほとんどいません。資金がなければ設備の導入や材料の仕入れができません。社員への給料支払いができなければ人材も集められません。

これでは事業目的を達成するためのモノやサービスを提供できません。
経営とは夢やロマンを実現するためのもので、おカネがすべてではありません。

でも、世の中はおカネで動いています。

ほとんどのビジネススクールで最初に学ぶ重要科目、『アカウンティング』の本質はここにあります。

おカネというモノサシは世の中のほとんどのものを測ることができる便利な道具です。それを上手に使えるかどうかは人それぞれです。

上手に使える経営者は効率よく夢やロマンを叶えることができ、次の夢に挑戦できます。ところが、使うのが下手な経営者は遅からず破産することになるでしょう。

あなたの夢やロマンを実現するためには、おカネのことを詳しく知る必要があるのです。

さぁ、アカウンティングの世界へようこそ!

どうして「会計」と言わないのか?

さて、アカウンティングとはそもそもどんな教科なのでしょうか?

accountingは「計算する」「報告する」「説明する」などの意味があるaccountの動名詞です。

最近は説明責任という言葉をアカウンタビリティ(accountability)と言うことが多いことからもわかるように、計算するという意味より、どちらかというと報告や説明、というニュアンスが強いように思います。

日本語で言えば、「会計」がいちばん近い表現です。

「出ました、カタカナ好きのMBA! 最初から会計って言えばいいのに!」と思わないでください。それでは微妙にニュアンスが違ってくるからです。

一般的に会計というと、経理や簿記(ブックキーピング:book keeping)というイメージが強いのではないでしょうか?

経理や簿記とは、金銭出納や財産に関する事務処理全般のことです。
そして、ゴールはそれをまとめた財務諸表の作成だと思われがちです。
これらも財務会計と呼ばれ、一応会計という言葉がついているものの、重要なデータを力強く経営に活かすという視点が入っていません。

アカウンティングで学ぶ内容は、これらのさらに上位概念です。
ブックキーピングで得た金額データだけではなく、その他の指標をたくさん使い、力強く経営に活かす方法です。

名は体をなす、といいますが、「会計」と表現すると、経理や簿記の類のものだというイメージが払拭しきれないので、意識的に「アカウンティング」という言葉で使い分ける必要があるのです。

「どう違うの?」というあなたの疑問には、次回以降、このシリーズでじっくりとアカウンタビリティ(説明責任)を発揮していきますので、楽しみにしていてください。

次回は『企業経営の実例』~アカウンティングは数字ではなく熱いハート!?をお届けします!

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