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第2回:メンタル・ブロックバスター ~常識をいかに打ち破れるか!~

科目概要
『イノベーション』は、収益減やマーケットシェア低下をはじめ、事業計画のマンネリ化、業界全体の縮小といった難問に遭遇したとき、どのようなメソッドを武器に限界を突破していったらいいのかという思考方法を「11の発想法」に整理し、教授する講座です。

『イノベーション <基礎編> 』に続き、それをどう日々の実務で活用していくかという実践方法を、BBT大学院の修了生の方にわかりやすく解説していただきます!

科目名 イノベーション<実践編>
担当教授 大前 研一 教授
執筆担当 丸山昌宏さん 2015年MBA取得
第2回(全8回) メンタル・ブロックバスター ~常識をいかに打ち破れるか!~
作成 2016/1/13

『メンタル・ブロックバスター(James. L. Adams著大前学長訳)』において、Jamesは知覚、感情、文化、環境、知性、表現など、あなたの発想を邪魔する6つの壁があると説明しています。

例えば、「見にくい、選びにくい、買いにくい」、こんな店があったら行きたいと思いますか。これを敢えて実践した店があります。そう、これがドン・キホーテです。

見やすく買いやすく取りやすいのが普通の店ですが、その常識を覆し、客自らが商品を発見する喜びを味わい安いものを見つけてもらうようにしたのです。つまり、メンタル・ブロック (常識、偏見)を取り除いてたくさんの顧客を集客したのです。

では、どのようにしたらメンタルブロックを取り除くことができるのでしょう。

常識を疑ってみる!

ダイソンのサイクロン掃除機は、当時使っていた掃除機の性能が低下することに不満を持ち、掃除機を分解。紙パックがゴミで目詰まりして吸引力を低下することを発見しました。

「掃除機の吸引力が落ちる原因の紙パックをどう改良するか」という常識を疑い、「永久に吸引力が落ちない」ことを目指し、5年にわたり試作品を5,000以上も作り続け、遠心分離の原理による世界初のサイクロン掃除機の開発に成功しました。

また、羽根のない扇風機も、「子供が手を入れたら危ない」という不満に注目して、いっそ羽根をなくすことはできないだろうかと考え、ハンドドライヤーから着想を得て、開発しました。

こういった常識はどこにもあります。常識があればチャンスだと思って、まずは身の回りにある常識から疑ってみましょう。

阻害要因を特定するには?

いきなり常識を疑えと言われても困るものです。そこで、ヒントを出しましょう。日々の業務における「阻害要因」を考えるところから始めてみてはどうでしょうか。

例えば、売れない営業マンが自社商品の売れない理由を、「使っているときの商品の音がうるさいから」、「商品のサイズが今の顧客のオフィスにあっていないから」と言っているとします。

一方、売れる営業マンは、「確かに音はするが、仕事中はオフィスの中も騒然としているから気にならない」、「他社の商品と比べると、このクラスの機種の場合かえって自社のほうがコンパクト」と言っています。

つまり、売上が伸びないのは商品ではなく、売り方に問題があります。また、売り方が悪いのは、営業マンへのトレーニング不足なのです。これらのヒアリングにより、阻害要因を特定できるわけです。

アイデアをとにかく出して、あとは実践するのみ!

阻害要因が特定できれば、ここからはアイデア勝負。ここでポイントなのは、似た者同士ではなく、様々なバックグラウンドをもつ人たちを集めて、阻害要因を排除するためのアイデアをブレストします。ここでは相手の意見を否定せずに、できるだけ多くのアイデアを出し続けます。

ある程度まとまったら、そのアイデアをカテゴライズして優先順位を決めます。

あとは、そのアイデアを実践。実践して仮説検証を繰り返して見直していくのです。

このように阻害要因を克服するには、プロセスがあります。「阻害要因の抽出」、「理想像の抽出 (阻害要因が一切ないとしたらどんな可能性があるか)」、そして「阻害要因を克服する方策の検討」です。

上述の営業マンの例でいえば、阻害要因は、営業マンのトレーニングであり、それを克服する方策は、売れる営業マンのナレッジを集約し、売れない営業マンへトレーニングするのが最善策である、というわけです。

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