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第3回:仮説検証サイクルを回すたびに仮説の精度が高まる

科目概要
『問題解決思考』は、本質的問題の発見、解決策の立案、そしてそれを分かりやすく人に伝えるという、一連のプロセスを繰り返し実践することで、問題解決の思考習慣を身につけていく科目です。

ビジネスの問題の解決策に正解はありませんが、トレーニングすることでより精度の高い解を提案できるようになります。ではどうすればよいのか。そのヒントをBBT大学院の修了生に、分かり易く解説していただきます! 

科目名 問題解決思考
担当教授 炭谷 俊樹 教授
執筆担当 村上昌也さん 2015年MBA取得
第3回(全8回) 仮説検証サイクルを回すたびに仮説の精度が高まる
作成 2015/11/18

仮説は具体的で検証できることが大前提

戦略的自由度ごとに、いくつかの有効なアイデアに絞り込めたら、そこから仮説を作っていきます。

仮説とはアイデアを具体的な数字に落とし込んだものです。また、主語・述語、目的語がはっきりしているという特徴があります。具体的には下記のようなものです。

☆重要な課題
⇒飲食店の今期売上6%増大、30~40代の客数を20%増加

★仮説
 ⇒スタッフを2名増やし、流行りを取り入れたメニューを10種類増やすと30~40代の客数が20%増加し、売上高が6%アップする。

数字が入っていて具体的な仮説は、何を検証すれば良いかが分かります。反対に抽象的な仮説は、検証もあいまいになり、検証しても何が結論かよく分かりません。

具体的な仮説になっているかどうか、必ずチェックするようにしましょう。

仮説の数字が妥当であるかどうか変化を予測して確認する

妥当性を欠く数字をいくら検証したところで、仮説の精度は高まりません。

そのため、仮説を実行した場合、どのように変化するかを事前に予測して、数字の妥当性をチェックする事が大切です。

例えば、売上・収益等、数字の改善においては、ラフな仮定を置いて、P(Price:単価)、V(Volume:客数)、C(Cost:コスト)がどのように変わるか試算してみます。

仮説を実行したら、PVCのどこに影響が出て、最終的な営業利益はどう変化するのかを試算してチェックします。場合によっては仮説を見直す必要もあるでしょう。

仮説作成の過程において、数字はラフな仮定で構いませんが、その数字が妥当であるかどうかは確認するようにしましょう。

仮説検証サイクルを回す度に仮説の精度が高まる

仮説ができれば、その仮説で効果があるかどうか、検証を行います。仮説検証は、2つの方法があります。

一つ目は、頭で考えてシミュレーションする机上検証、二つ目は、実際に施策の一部を小規模で実施してテストする実地検証です。

まずは、机上検証でうまくいくかどうか検証して、うまくいきそうなら実地検証を行います。

いずれの検証の場合も、事前に検証計画を立てます。何を調べれば仮説が検証できるかを表にまとめ、検証計画を作成していきます。

検証計画を漏れなく作成するために、3Cの視点で幅広く考えてみましょう。

検証すると、また新たなアイデアが浮かんできます。そこからまた仮説を作り、検証を繰り返していきましょう。そうすることで、仮説の精度が向上していきます。

普段から検証する習慣をつけると仮説検証の勘が養われていく

しっかりとした検証計画を立てて、精度の高い仮説をだせるかどうかは、個人の力量によります。その力量をつけるためにも、普段から色々な事を検証する習慣を身につけていきましょう。

具体的には、ニュースに対してそれが本当かどうか検証してみる、また、自分の仕事に対しても検証計画を作成して、進捗をモニターして検証する、といった取り組みを行ってみます。

そのような地道な積み重ねで、仮説検証の勘が養われていきます。普段から仮説検証を意識して、仕事に取り組んでみてください。

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