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第3回:「失敗の可能性」を減らすためのビジネスプラン作成法

科目概要
知識があれば起業は出来るのでしょうか? それだけで、永続的に発展するビジネスを創造することはできるのでしょうか?

『起業論』では、ビジネスチャンスの見つけ方やビジネスモデルの考え方、また、起業の各プロセスで取るべき具体的な方法論はもちろん、担い手である私たち自身が、いかにアントレプレナーシップを持ち、社会を変革していけるかという点を深く学びます。

究極の「当事者意識の醸成」とも言えるこの『起業論』を、BBT大学院の修了生の方に分かり易く解説していただきます!

科目名 起業論
担当教授 松本 孝利 教授
執筆担当 村西重厚さん 2015年MBA取得
第3回(全5回) 「失敗の可能性」を減らすためのビジネスプラン作成法
作成 2015/7/15

ビジネスプランまでの道のり

起業への強い情熱がある。ビジョンもある程度固まった。しかし、具体的に何からはじめれば良いか分からず、第一歩を踏み出せない方々も多いかと思います。また企業内で新規事業を担当する部署に配属されたものの、どこから手をつけたら良いのか解らないケースもあるでしょう。

起業論では起業プロセスを、具体的な4つのステップとしてご紹介しています。

1)ビジネスチャンスを探る
2)ビジネスアイデアを練る
3)ビジネスモデルを検討する
4)ビジネスプランを策定する

これらのステップは一方通行ではなく、行ったり来たり、修正を繰り返しながら磨き上げていくものと捉えています。また一つのテーマに固執するのではなく、様々なテーマを同時に暖め続けることが大切です。

ビジネスチャンスの探索をするには

起業論ではビジネスチャンスを、5つのパターンで紹介しています。

・ 経済や社会が変わる(問題を抱えた)とき
・ 革新的テクノロジーやアイデアが生まれたとき
・ 法律の改正や規制の緩和などがあったとき
・ 日常の生活で不便(ニーズがある)を感じたとき
・ 現状の市場環境や事業からチャンスを見つけたとき

自分の興味、関心や、経験が役立ちそうな分野を中心に広くアンテナを張り、情報収集することが大切です。企業内であれば、自社の強みを生かせる分野が中心になるでしょう。また、成功しているベンチャー企業はどのチャンスを活用したのか、を研究することも良いかもしれません。

日々の行動からビジネスのヒントを探す

講義ではビジネスモデルを磨く、具体的な行動例を紹介しています。

まずは基となる「ビジネスアイデア」の収集から始めます。常にメモを持ち歩き、浮かんだアイデアをメモする習慣を持つようにします。メモしたアイデアはPCに登録し、データベース化します。スマホも大いに活用できるでしょう。

集めたビジネスアイデアをビジネスモデルへと昇華させるために、情報収集を行い、下記のような肉付けをします。

・ 事業内容:ビジネスモデルを簡潔に記入
・ 関連トレンド:関連する市場、技術、競合などのトレンドを押える
・ 対象市場セグメント:事業が対象とする市場セグメントを決める
・ 障害と参入障壁:事業を展開するうえでの障害や参入障壁を洗い出す

アイデアはそれ単体では不確実性が高いものです。しかし、同時に不確実性は大きな事業機会につながる可能性を持ちえます。従って、アイデアをビジネスモデルへと育てていく活動は必要不可欠なものと考えます。

また、起業家が集まる会合などに参加して、自分のビジネスアイデアを人に話すことも大切です。アイデアを元に様々なアドバイスを貰えたり、協力者を得ることができるかもしれません。アイデアを盗まれるかもしれない、という考えもありますが、簡単に盗まれてしまうようなアイデアであれば、すでに誰かが実現していたり、あっという間に模倣されるもので、アイデアだけではそれほど大きな価値は無いと言われています。

これらの行動によりビジネスアイデアをビジネスモデルへと熟成させます。

ビジネスを見える化する「ビジネスプラン」の策定

事業化する段階で、事業計画を具体的な文章にすることが「ビジネスプランの策定」という段階になります。ビジネスプランは、事業の実現性の検証や、資金調達を必要とする時に必要不可欠です。

ビジネスプランの構造例として、下記を参考にしてください。

1)起業動機とビジョン
2)事業概要
3)製品・サービスについて
4)マーケティングと販売戦略について
5)製品開発・製造
6)経営チーム
7)財務計画
8)全体スケジュール
9)重要なリスク、問題点と前提条件
10)資金調達(必要な場合)

以上、起業したい!という思いをビジネスプランまで育てるプロセスを駆け足でご説明しました。

前回もお伝えしたように、起業する為に一番必要な要素は情熱です。しかし厳しい経済環境の中、情熱だけで生き残り続けることは困難でもあります。

2014年に発表された日本総研のレポートでは、日本におけるベンチャーの生存率は設立1年後は73%、5年後42%、10年後には26%となっています。一般に起業して成功する確率はセンミツ(=0.3%)とも言われており、大きなリスクを伴うことは事実です。

失敗を少しでも避けるためには、事業の不確実性は少しでも減らしたいです。その為には情熱に加えて、今回ご紹介した一連のプロセスを踏んでいくことで、成功の確率を上げたいものです。

次回は起業後、会社を成長させるための必要条件についてご紹介します。

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