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第2回:起業家―。それは、熱く、そして冷静に先を見通す人たち

科目概要
知識があれば起業は出来るのでしょうか? それだけで、永続的に発展するビジネスを創造することはできるのでしょうか?

『起業論』では、ビジネスチャンスの見つけ方やビジネスモデルの考え方、また、起業の各プロセスで取るべき具体的な方法論はもちろん、担い手である私たち自身が、いかにアントレプレナーシップを持ち、社会を変革していけるかという点を深く学びます。

究極の「当事者意識の醸成」とも言えるこの『起業論』を、BBT大学院の修了生の方に分かり易く解説していただきます!

科目名 起業論
担当教授 松本 孝利 教授
執筆担当 村西重厚さん 2015年MBA取得
第2回(全5回) 起業家―。それは、熱く、そして冷静に先を見通す人たち
作成 2015/7/15

「起業家」とは?

『起業論』では、Entrepreneur(起業家)の定義を、

「革新的なアイデアや技術(ビジネス・モデル)を基に、将来ビジョンと強い達成意欲(志)を持って事業を創始し、運営する事業家。」

としています。

また講義の中では、教授の松本孝利先生をはじめとして、第二電電やイー・アクセスを創業された千本倖生さんなど、様々な起業家の方々の経験、想いを伺います。アントレプレナー達の魅力的な語り口には、思わず引き込まれてしまいます。

そのような魅力的な起業家は、どのような特性を備えているでしょうか?

「起業家」に向いている特性とは?

起業家に向いている特性とは、どのようなものなのでしょうか。
重視する特性として、①性格・能力面 ②行動面 の2つに分けてご紹介します。読者の皆さんもそれぞれの項目について、ご自身と照らし合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。

まず性格・能力の側面として、4つの項目を上げています。

 □ ビジョンを志に変える強い達成意欲がある
 □ 決断と行動が素早い
 □ 自分の運命を自分でコントロールしたいという思いが強い
 □ 情熱的、積極的であるが、冷静さも併せ持っている

続いて、行動側面では、

 □ ビジネス・アイデアの探索に情熱を燃やす
 □ 多数のビジネスアイデアから、優先度、効率性を重視し、最善のアイデアを追及する
 □ 柔軟性、ダイナミズムを持って実行を重要視する
 □ 社内外の関係者全員の知恵やサポートを最大限に活用できる

まとめると、夢を実現するために強い達成意欲を持っている人が、情熱を持ってビジネスのヒントを探し続け、トレンドを見極めながら、具現化するチャンスを日々探求している、というイメージでしょうか。すわなち、本物の起業家は同時に優秀なリーダーであるとも言えます。

加えて、望ましい特性として、

 □ 厳しい仕事やストレスなどに耐えることが出来る精神的、肉体的健康
 □ 創造性と革新性
 □ 高い知能と概念化能力
 □ 人を奮起させる能力
 □ 誠実性、人間性、高い倫理観

などが挙げられます。

ここで興味深いのは、「高い知能」や「創造性と革新性」が第一に来ないことです。大切なのは、いわゆる「頭の良さ」や「ひらめく力」では無く、「ビジョンを元にやり抜く達成意欲」を持つことと言われています。すなわち、自分の夢を実現するために、何よりも強い気持ちを持つことが大切である、と捉えています。

ビジョンの重要性について

さて、上記の「起業家に必要な特性」の第一番目に、「ビジョンを志に変える」ということを挙げました。ここで「ビジョン」についてもう少し掘り下げてみます。

辞書によれば、ビジョンとは、「将来を見越す事」「洞察力」「想像力」「まざまざと心に描かれたもの」「理想(像)」などと説明されています。

また、ビジョンを持っている人のことを「ビジョナリー」と言いますが、こちらは辞書には「予見力のある人」「空想家」「理想家」「予言者」と書いてあります。起業家を対象にするのであれば、「予見力のある人」「理想家」という意味が近そうです。

こういった意味を踏まえて、『起業論』では「ビジョン」の定義を、

「多様で混沌とした事柄、現象、情報の中から本質を見極め、それを基に将来を予見して自身(会社)の将来目指すべき方向(理想)を見出す事。」

としています。

起業家は自らの事業について、「なぜこの事業をやるのか」「なぜこの事業をやることが成功につながるのか」を頭に思い描くだけではなく、社員や市場に対して具体的に説明できる事が必要です。このビジネスの根幹にかかわる部分が「ビジョン」と言えるでしょう。

『起業論』の松本教授が1992年に日本シスコシステムズ(株)を創業した際には、「インターネットはすべてを変える。仕事も遊びも勉強の仕方も生活も。」というビジョンを示されました。まだ世の中にインターネットという概念が認知されていない段階にです。

このビジョンを社員をはじめとしたステークホルダーが理解し共感したからこそ、皆が夢中になり大きな成果を上げることが出来たのです。

次回は起業家が作り上げた「ビジョン」をどのようにして「具体的なビジネスプラン」へと形にしていくのか、そのビジネスモデルの構築の方法についてお話ししたいと思います。

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