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第1回:コーポレート・ファイナンスの目的は「株主価値の最大化」

科目概要
「コーポレート・ファイナンス」は、企業にとっての血液と言えるキャッシュフローについて学び、それに基づいた企業価値の概念を知り、事業戦略の策定に活かしていくための科目です。

理論や解説だけではない、生きたファイナンスの知識を武器にしていくことを目指したこの科目を、アカウンティングのエキスパート・公認会計士であり、MBAホルダーでもあるBBT大学院の修了生の方に、わかりやすく解説していただきます!

科目名 コーポレート・ファイナンス
担当教授 阿竹 敬之 教授
執筆担当 樋口洋介さん 2013年MBA取得
第1回(全5回) コーポレート・ファイナンスの目的は「株主価値の最大化」
作成 2015/2/4

コーポレート・ファイナンスの目的

コーポレート・ファイナンスは「株主価値を最大化すること」を目的にしています。今回は「株主価値を最大化する」というのはどういうことなのかについて理解を進めていきましょう。

会社は何をしているのか?

会社は「現金を増やす活動」を行っていると捉えることが出来ます。

手元に100円の現金があるとして、それを使って100円の商品を仕入れ、120円で販売することによって120円の現金を手にすることが出来ます。結果として現金を20円増やすことが出来ました。これが企業活動の本質です。

会社は誰のものか?

ではそのような活動を行う源泉となった「手元の100円の現金」は誰が出したものでしょうか?株式会社を前提とすれば、活動を行うための元手(=資本金)は「株主」が出資したものです。したがって会社は株主のものであり、それ故に「株主の価値を高める努力」が必要となります。

株主の価値を高めるための努力は誰が行うのか?

株式会社では「所有と経営の分離」が行われるという前提があります。株主は「所有」をするのみで、実際の「経営」は株主が選任した経営者が行います。選ばれた経営者は株主のために現金を増やす活動を行い、株主価値を高めるのです。

資金の運用と調達

では、どのように活動をしていけば、効率的に株主価値を高めることができるのでしょうか。100円を120円にする簡潔な例を上げましたが、もう少し具体的には「資金の運用」と「資金の調達」という2つの側面の組み合わせになります。

資金の運用

「100円を120円にするために、100円をどのように投下するのか?」が資金の運用です。

例えば靴を製造して販売するのであれば、機械や工場が必要ですし、材料も購入する必要があります。また靴を製造するための技術(特許)なども必要になるかもしれません。いずれにせよ、このような「実物資産」にまとまった資金を投下することで、資金を増やすことが期待できます。

他にも有価証券に投下することで配当や売却益が得られることが出来ますし、誰かに貸し付けることで利息収入を得ることも出来ます。このような「金融資産」も資金の運用の一形態です。

経営者は「どのような資産に投下することが、株主価値の向上につながるのか」という観点で意思決定を行います。

資金の調達

「運用に必要な資金をどのように調達するのか?」が資金の調達です。

資金の調達方法としては、株式発行(=株主資本)や、銀行からの借り入れ等(=負債)が考えられます。そして株主資本と負債の構成割合によって、株主価値が増減します。ですから経営者は「どのような組み合わせで資金を調達すると、株主価値が最大になるのか」という観点で意思決定を行います。

第1回のポイント

・株主に選任された経営者の役割は「株主価値の最大化」である。
・株主価値の最大化のためには、資金を効果的に調達し、効率的に運用する必要がある。
・その最適解の一助となるのがコーポレート・ファイナンスの目的である。

この3点をおさえましょう。

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