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第1回:会計の基本編 ~「経営に役立つ会計」とは?

科目概要
ビジネスにおける基本言語である会計(アカウンティング)。
経営者やマネジャーにとって、会計に関する知識とセンスは必要不可欠なものだとよく言われますが、そもそも会計とはどのようなものかを基礎から学び、経営分析や財務コントロールなどマネジメント会計までを広く網羅するのがこの科目です。

一方で財務の担当部門でない場合、馴染みがあまりなく、苦手意識を持つ人が多いのもこのアカウンティングという科目の特徴かもしれません。

そんな科目のエッセンスを、自身がアカウンティングのエキスパート・公認会計士であり、MBAホルダーでもあるBBT大学院の修了生の方に、わかりやすく解説していただきます。

科目名 アカウンティング
担当教授 櫻庭 周平 教授
執筆担当 樋口 洋介さん 2013年MBA取得
第1回(全5回) 会計の基本編 ~「経営に役立つ会計」とは?
作成 2014/9/17

「アカウンティング=簿記」ではない

“アカウンティング”に対してみなさんはどのようなイメージがあるでしょうか。仕事で専門的に取り扱っている方を除けば「数字は苦手」「貸借の意味がわからない」等、あまり良いイメージではないかもしれません。一般的にアカウンティングの入り口は「簿記=帳簿の記帳方法を学ぶ」と「会計学=簿記の処理の背景となる理論を学ぶ」という二つがあります。

これらは「数字を作成する側」になるための学びです。それ故に、様々な仕組みや会計理論、法規制を学ぶことになり、難解となってしまいます。しかし、私たちがこれから学ぶのは「経営に役立つ会計」です。すなわち「数字を作成する側」になるためではなく、「作成された数字を読み・使いこなす側」になるための学びなのです。

目的が違えばアプローチも異なります。それではこれより「経営に役立つ」アカウンティングの世界へご案内致します。

会計の基本編

会計の3つ領域とその活用

会計は「企業の活動を貨幣の単位で表現しようとするもの」と言えます。経営の観点から、会計の活用は3つの段階で考えることができます。

一つ目は「業績記録=うまくやっているのか、いないのか」を把握することです。データを収集・分類し、内部・外部の関係者に対して業績評価を可能にするものであり、財務会計の領域です。

二つ目は「注意喚起=どの問題に注目すべきか」を把握することです。業務上の問題や欠点、非効率や機会に注目するために役立つ情報を報告するものであり、管理会計の領域です。

三つ目が「問題解決=どれが最善か」を把握することです。行動案の予想される結果を定量化し、最善策を提供するものであり、戦略会計の領域です。当講座では管理会計と戦略会計の領域を“マネジメント会計”として理解を深めて行きます。

4つのプロセスと4つの指標

企業が利益を生み出すまでには、
 1.経営理念を資金に変える
 2.資金を資産に変える
 3.資産を売上に変える
 4.売上を利益に変える
という4つのプロセスを経ると考えられます。

これら一連のプロセスが効果的・効率的に実施されているか測定する4つの指標があります。

一つ目が投下資本利益率「(利益/総資本)×100」です。これにより調達資金を効率的に利益に変えられているか評価することができます。

二つ目がギアリング比率「(借入金/総資本)×100」です。これにより資金が効率的に調達できたか評価することができます。

三つ目が資産回転率「(売上高/資産)×100」です。これにより資産を売上に変える能力を評価することができます。

最後が利益率「(利益/売上高)×100」です。これにより売上を利益に変える能力を評価できます。

こういった指標を、自社の過年度の数値と比較したり、同業他社の数値と比較したりすることが「数字を読む、使う」ことの第一歩です。

まずは全体像を捉えよう

上記の指標や算式を、初見でスッキリ理解できる方は少数派だと思います。講座では具体例に落としこんで理解を進めていきますのでご安心ください。
ここでは
 1.一般的な簿記や会計学とは違った切り口であること
 2.指標や要素の中身を理解すれば、そこから先は「掛け算・割り算」の
   世界であること
 3.そのようにして算定された指標を、比較・分析していくことになる
という3点についてイメージできれば十分です。

次回は「財務会計の基本編」を解説します。

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