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第2回:どの様なビジネス・エシックスが企業に求められているのか?

科目概要
現在、企業が自己の利益の最大化を考えるのみでは許されず、法令順守を超えた、様々なステークホルダーとの信頼を築き上げることが求められています。
『ビジネス・エシックス』は、コンプライアンス経営の必要性や、内部統制システム、コーポレートガバナンスの果たすべき役割、企業の社会的責任を重視する経営、CSR経営などについて深く学ぶ科目です。

全てのビジネスパーソンが、どんなシーンでも倫理的に最良の判断・行動できるよう、この科目のエッセンスを修了生の方にわかりやすく解説していただきます。

科目名 ビジネス・エシックス
担当教授 関口 康 教授
執筆担当 岐部 健一さん 2014年MBA取得
第2回(全4回) どの様なビジネス・エシックスが企業に求められているのか?
作成 2014/8/28

法律を守りさえすれば十分か!?

かつて企業は法律さえ守っていればよかったと言える時代がありました。そこでは企業は法律に反しない範囲であれば、あとは自分のビジネスにとって一番いいやり方をすることができました。これは当時の社会の価値観に支えられていたもので、その背景には企業の成長によって経済が成長することで収入が増えて生活が豊かになる等、社会全体が利益を得ることができたことがありました。

経済が低成長時代に入り、グローバル化も進む中で人々の考え方も変わり、企業には法律を守るだけでなく、自らが行なう企業活動が、株主・顧客・取引先・従業員といった企業に関係する人々(ステークホルダ)にどのような影響を及ぼすのかを考えることが求められるようになってきました。

また、グローバル化が進む中で企業は多くの国で活動するようになりましたが、各国で法体系が一致しているわけではなく、ある国では合法だが他の国ではそうではないといったことが起こっています。たとえば、先進国ほど労働法制が整っていない新興国の企業に生産委託をするような場合、この企業では日本では違法な雇用を行なっているということがありえます。

このようなところからも企業には法律ではない判断基準が必要になっています。

企業の行動の判断基準としての企業倫理

さて、自らが行なう企業活動の良し悪しを判断する際、また、国が異なり法律では相反することとなっている場合、企業はどのような基準にもとづいて判断すればよいのでしょうか。

これが企業倫理です。

企業は自らの活動が関係者にどのような影響を与え、そのような影響を与えることは倫理的にどうなのかを考えることを求められるようになっています。つまり、企業は法律を順守するだけではなく、さまざまなステークホルダに与える影響が倫理的にどうなのかを考えて活動することで、ステークホルダから信頼が得られ、永きに亘って成功できることになります。

具体的には、不幸にも不祥事が発生してしまったとしても、その事実を隠そうとするのではなく、発生した事実を正しく伝え、影響を受けた方々には誠意を持って対応することが重要です。また、再発防止策をしっかり講じて、そのような策を講じたことも積極的に伝えることで、信頼を得ることがきることになります。

企業倫理からさらにCSRへ

さらに企業はステークホルダーへの影響を考えるだけでなく、社会全体、はたまた、地球規模の責任を求められるようになってきました。

地球温暖化など地球規模のさまざまな問題が叫ばれるようになっていますが、そのような問題に対しても、森林保全のための植林を行なったり、二酸化炭素排出量をより減らす取り組みを行なうなど、企業自身がその解決に向けて、受け身でなく、積極的に関与し貢献すべきというものです。いわゆるCorporate Social Responsibility (CSR)で、企業は社会的、地球規模的責任があるとされ、それを果たすことが求められるようになっています。

以上のとおり、企業が課題として捉えるべきビジネス・エシックスは単なる法律順守を超え、さまざまなステークホルダへ責任を果たすという企業倫理から、さらには社会的責任・地球的責任を果たすというCSRまでが含まれます。そして、これらの責任を果たすことができて初めて、企業は永く成功し続けることができと言えるでしょう。

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