HOME > さらっと学ぶ! MBA-WEBレポート > 第3回:エンゲージを創り出すための実践・コーチング講座

第3回:エンゲージを創り出すための実践・コーチング講座

科目概要
「何のために働いているのか?」企業で働く人材の意識が大きく変化する一方、働き方改革による政治・社会からの変革の要請も強くなってきています。では何をどうすれば、従業員が能動的に働き、成果を上げるのか?

BBT大学院の修了生の方に、最新の研究に基づいた「エンゲージ」から本科目を紐解いて分かりやすく解説していただきます!

科目名 戦略的人材マネジメント
担当教授 川上 真史 教授
執筆担当 佐藤 祐樹さん 2015年MBA取得
第3回(全6回) エンゲージを創り出すための実践・コーチング講座
作成 2018/03/28

エンゲージ状態を創り出す方法論とは?

興味関心によって仕事にのめり込んでいる状態をエンゲージといいます。

感情的に仕事にのめり込んでいる状態は、長く持続しないばかりか、ストレス反応を引き起こし、組織に重大な影響を与えます。しかし、エンゲージ状態の人材は、仕事をストレッサーと感じず幸せな状態で働くことができ、成果を生み出します。

エンゲージの状態を創り出すには、従来のトレーニングの手法ではなく、コーチングが有効です。
誰かに与えられる情報ではなく、自分自身でJob Crafting(仕事を再構築)して納得することで得られる状態だからです。

管理者が部下に対して行うだけではなく、あなたが自分自身をコーチングすることも効果的です。

コーチングに使う3つの便利なキーワード

コーチングを行うにあたって、次の3つのキーワードをおさえておいてください。

①意義 ②難易度 ③能力適正

これらを上手に質問し、自分の言葉で答えさせることで、エンゲージ状態が生まれることを促します。

<意義>

取り組むべき仕事の意義を「腹落ち」する形で理解させる工夫をします。
なぜこの仕事が組織にとって必要なのか?
この仕事が自分にとってどのような成長をもたらすのか?

意義を感じないまま行う業務は、時間いくらで計算されるアルバイトのようなものです。
意義を正確に認知し、納得した上で行う業務は、自分が価値を創造している実感をもたらします。

<難易度>

適度な難易度を持ち、解いてみたくなるような課題だと具体的に認知させます。簡単すぎず、けれども無理難題でもなく、努力すれば解にたどり着ける、と確信が持てれば成功です。

簡単すぎると、退屈やくつろぎといった慢心の感情が芽生えます。
難しすぎると、不安や心配というストレス反応が生まれます。
どちらもエンゲージメントとは程遠い状態です。

もし、本当に簡単すぎたり、難しすぎる仕事であったりする場合は、コーチングでなんとかできるものではない可能性があります。アサインメントそのものを見直し、適正なリソース配分を行う必要があるでしょう。

<能力適正>

自身の強みの活用による成果創出の実感を認知させます。これを「自己効力感」と言います。

自分ならではの工夫がもたらす成果に思いを馳せる。
自分以外の人には難しいのではないか?という自信を感じる。
このような認知を促せれば成功です。

誰でもできることだけど君が暇そうだったからさ、という最悪の言い方とは対極を目指しましょう。

キーワードから導く3つのエンゲージ要素とは?

コーチングに使う3つのキーワードを理解したら、それらを並べて線で結び、三角形をイメージしてください。それぞれの3つの辺に、また意味が隠されています。3つのキーワードを深堀りした後に、振り返りとしてこの3つの辺を認知させることで、エンゲージをさらに深めることが可能です。

<意義×難易度の辺>

仕事へのプライドです。

意義があり、なかなか難しい仕事だが、うまく成果が出れば大きな価値を創造できる。
この仕事に対する誇りが芽生えれば成功です。

<難易度×能力適正の辺>

仕事への熱中です。

難しいけど、自分じゃなければできない。
自分が行うことによって、他の人よりもずっと大きな成果が出るはずだ。
このように考える人は、仕事に対してたくさんの資源を投入します。

<能力適正×意義の辺>

仕事への活力です。
「熱中」が仕事に投入する資源量であるのに対し、「活力」はその資源のカロリー量、エネルギー量という意味合いです。灯油より高カロリーのガソリンである、というイメージです。

意義がある、自分がやるべき仕事である。
やらない理由はないよね、という気持ちが、活力です。

驚くほど簡単な「実際にどうやるか」の例

コーチングの手法を勉強していない人も心配いりません。これらの3つのキーワードと3つの辺の意味を理解すればOKです。

あなたの部下やあなた自身に対し、3つのキーワードで質問を繰り返す。その答えを紙やホワイトボードにちゃんとメモして言語化する。そして、そのメモを三角形につなぎ合わせ、3つの辺、「プライド」「熱中」「活力」を得られたか確認します。

これだけで、面倒だなぁと思っていた目の前の仕事が、早く着手したくて仕方がない面白そうなもの、に見えてくるのではないでしょうか?

ストレスに悩む組織から、エンゲージによる幸せな働き方に…。働き方改革を促進するのは、あなたです。 

本サイト「MBA-HOLDERS'INFO」で紹介しているレポートの完全版やWEBレッスン資料は、
無料で提供しています。ご希望の方は、以下よりご登録後、ダウンロードできます。