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第1回:心理学がもたらす本当の『働き方改革』

科目概要
「何のために働いているのか?」企業で働く人材の意識が大きく変化する一方、働き方改革による政治・社会からの変革の要請も強くなってきています。では何をどうすれば、従業員が能動的に働き、成果を上げるのか?

BBT大学院の修了生の方に、最新の研究に基づいた「エンゲージ」から本科目を紐解いて分かりやすく解説していただきます!

科目名 戦略的人材マネジメント
担当教授 川上 真史 教授
執筆担当 佐藤 祐樹さん 2015年MBA取得
第1回(全6回) 心理学がもたらす本当の『働き方改革』
作成 2018/03/14

人気科目「戦略的人材マネジメント」とは?

あなたの組織に属する人材の生産性を高めるにはどうするか?
あなた自身が幸せな人生を歩むために、どのように自分の心をマネジメントすべきか?

川上真史教授の人気科目『戦略的人材マネジメント』はアカデミックな雰囲気です。BBT大学院のカリキュラムは、経営の「実践」を軸に構築されているものが多いのですが、このクラスは「学会」の匂いも色濃く感じられる、異色の内容です。

組織人事系コンサルタントの第一人者として、かつ、先進的な心理学者として活躍する川上教授の講義は、明日とは言わず今日から使いたくなるようなヒントが満載です。

川上教授の研究テーマは時代とともに変化しています。今回から6回にわたり、現在、教授が取り組んでいる重要なテーマをいくつか紹介していきます。

ストレスマネジメントからエンゲージ論への変化

ビジネスの現場における伝統的なテーマのひとつにストレスマネジメントがあります。ストレスによる問題は大きな経営課題であり、組織の生産性に重大な影響を及ぼすからです。しかし、ストレス問題そのものを防止することができれば、その悩みから開放されます。

医療の現場では、がんをどう治療するか以前に、がんの発生をいかに抑制するかの研究が進んでいます。心理学における組織人事論の世界でも同じです。ストレスの問題が起きない状態を作り上げるにはどうすべきか?と議論されています。

キーワードは、「エンゲージ」です。

なぜ今、エンゲージが組織の重要課題なのか?

「エンゲージ」とは、興味関心で仕事にのめり込んでいる状態のことを表します。

誰かに面倒な仕事を押し付けられて、仕方なく働いている状態では、ストレス反応が起きます。
しかし、エンゲージしている状態では、自発的に仕事にのめり込み、仕事そのものを楽しんでいるため、仕事がストレッサーになることがありません。

むしろ、仕事をせずに休め、と言われてしまうほうがストレス反応を起こしてしまいます。あなた自身や、あなたの組織の構成員全員がエンゲージしている状態を想像してみてください。ポジティブな組織感情、幸せな職場環境、目に見えて向上していく成果。理想的です。

ストレス問題への対処が後手の対応だとすれば、エンゲージの演出は「攻めの経営戦略」です。

業務の違いがエンゲージするかどうかを決めるのか?

あなたはこう感じたかもしれません。

面白い仕事にはエンゲージするだろうが、つまらない仕事にはストレス反応がある。それは当たり前のことではないか?

実際のビジネスの現場では、どちらの業務も誰かがやらなければならない必要な仕事だ。組織の全員がエンゲージするのは無理なのでは?

当たり前でもなければ、無理でもありません。高い要求度の仕事に直面した時、その瞬間にストレス反応を示すのが普通かもしれません。こんな感じです。

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うわ、面倒な仕事を依頼された。
あー、面倒だ、ストレスだ。ストレス解消にカラオケ行きたい。
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しかし、コンピテンシー(成果につながる行動ができる能力)を持つ人は、そうではありません。彼らは、無意識に「Job Crafting」(ジョブ・クラフティング、仕事の再構築)を行います。こんな感じです。

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うわ、難しい仕事を依頼されたぞ?
この仕事ってどんな意味があるんだろう?
どんな方法だとやり遂げられるだろう?
それは自分にどんな成長をもたらすだろう?
あー、早く始めたい。カラオケとか行ってる場合じゃねぇぞ、これは!
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このストレス反応とエンゲージという大きな違いはどこから来るのでしょう?
エンゲージできる人は特別な性格であって、あなたやあなたの組織の人々はこうじゃないから諦めるべき、なのでしょうか?

次の回では、諦める必要はないですよ、という話をします。

同じ仕事なのに、ストレスではなく、幸せを感じるようになるための心理学。ほんとうの意味での「働き方改革」だと思いませんか?

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