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第5回:Digital Continent時代の発想

科目概要
「イノベーション」は、収益減やマーケットシェア低下をはじめ、事業計画のマンネリ化、商品の陳腐化、あるいは業界全体の縮小といった難問に遭遇したとき、どのようなメソッドを武器に限界を突破していったらいいのかという思考方法を11の発想法に整理し、教授する講座です。

BBT大学院の修了生が分かりやすく解説します。

科目名 イノベーション
担当教授 大前 研一 教授
執筆担当 Aさん 2007年MBA取得
第5回(全11回) Digital Continent時代の発想
作成 2014/7/23

あらゆるデジタル機器がつながる

「Digital Continent(デジタル大陸)時代」とは、バラバラの島であったデジタル機器が、ネットワークや、コンセプトや、アプリケーションによって、1つにつながり、デジタル大陸化しているという発想法です。

例えば、「5年後のリビングルーム」「自動車の将来」「携帯電話の将来」などをイメージする。

デジタル関連産業がネットワーク化(大陸化)する事によって、どうなっていくのかを考えると、新しい事業機会が予見でき、逆に淘汰される側にあるならば、対応策を考える事が出来るでしょう。

デジタルネットワークの相互乗り入れ

アメリカでは、携帯にGoogleが入った事により、高校の試験では、カンニングOKとして、何を覚えているかを問う内容から、論文を書かせて何を考えているのかを問う内容へと変化しています。

新しい世界で新しい使い方を知っているのは若い人が中心ですが、企業側が古い考えを持っている場合、新しい企業にひっくり返されてしまうのです。企業側としては、若い人をブレークスルーの起爆剤に使い、協力する人を受け入れるカルチャーが求められます。

さらにスマートフォンが進化を繰り返し、無線ネットワーク機能の強化により、クラウドとの連携による様々なサービス競争が繰り広げられています。

大前学長は当時、「各種デジタルネットワークが相互乗り入れ・融合する事で、新しい産業が生まれ、巨大な勢力となる事が予想される」と解説していました。

まさに、Google/Apple/Amazonが、それぞれ自社ブランドのスマートフォンを展開し新しいサービスを取り込みながら巨大化しています。スマートフォンはコモデティ化して、各種サービスの入出力デバイスと化しています。こうした産業構造の変化が、通信キャリアを巻き込んでいます。

デジタルネットワークが生み出す新たな産業の例

講義の中で、新たな産業の例として、以下のアイデアを示しました。

・自動車
携帯電話(スマートフォン)を自動車の鍵やナビゲーションにする事で、駐車場を自動で探したり、安全運転具合を自動車保険料の設定に適用したり、走行データを新しい道路建設の正当性検証に使う事が考えられます。

・GPS機能
アルツハイマーを患う人の捜索や、家畜の捜索、ホテルの空き室情報をプッシュ配信するといった活用方法が考えられます。

・M2M(マシンtoマシン)の活用
コンビニエンスストアの冷凍ケース温度を室温変化に合わせて自動調整したり、ガス漏れや水漏れ箇所を自動連絡したりなど、M2Mの用途については爆発的な増加が予想されます。

・警備のオンライン化
石油パイプラインの破壊工作検知や、炭疽菌・硝煙等のセンサー検知によるテロ対策や、暗闇でも撮影できるカメラを使い、警備場所を横切ったのが人間であれば解析画像をオンラインで警備会社に知らせるなどの利用が考えられます。

・ホームサーバー
ホームサーバーに記録したデータ/動画/音楽等を、自動車機器と家庭機器がコンパチとなって簡単に移せる様になると、リビング/車/交通インフラ/オフィスの間をどうやってつなぐのか? 家族間のプライバシーと家族共通の切り分けをどうするか? といったアイデアが出てきます。

デジタル大陸では、何を考えるか?

こうしたデジタル大陸では、企業は「この商品をどうするか?」というプロダクト発想ではなく、「5年後にリビングは、車は、どうなっているか?」という全体像から考える事が、ますます重要になっています。

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