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第3回:ニューコンビネーション(New Combination)

科目概要
「イノベーション」は、収益減やマーケットシェア低下をはじめ、事業計画のマンネリ化、商品の陳腐化、あるいは業界全体の縮小といった難問に遭遇したとき、どのようなメソッドを武器に限界を突破していったらいいのかという思考方法を11の発想法に整理し、教授する講座です。

BBT大学院の修了生が分かりやすく解説します。

科目名 イノベーション
担当教授 大前 研一 教授
執筆担当 Aさん 2007年MBA取得
第3回(全11回) ニューコンビネーション(New Combination)
作成 2014/6/5

既存のモノを組み合わせて考える

ニューコンビネーションとは、オーストリアの経済学者であるシュンペーターが提唱した、「大半の発明は、新しいコンビネーションである」という見方です。

新しい結合は古いモノの組み合わせであり、逆に言うと既存のモノを組み合わせることによって、新しいモノが出てくるのです。

ニューコンビネーションの考え方

大前研一学長が、過去に行った手がけた事例!

『ビール+アルミ缶』
当時は、ビールの種類が少なく、いかにして種類を増やすかということを検討しましていました。まず、二軸のマトリクス表の横軸にビールの種類を書き、縦軸に瓶の大きさや、アルミ缶の大きさを書いて考えました。この表を眺めると、ビールとアルミ缶の結合で抜けている組み合わせが多かったので、表を埋める様に新製品を出していったのです。

『リビングルーム』
リビングルームの中に、重複機能がどれぐらいあるか?という質問を投げかけました。リビングルームを見渡してみると、当時のテレビには、ブラウン管(CRT)/チューナー/アンプ/スピーカーが入っており、ステレオやラジオにも、チューナー/アンプ/スピーカーが入っており、明らかに重複機能がありました。そこで、重複を無くしつつ、ステレオのスピーカー、テレビのCRTなどベストなモノを結合させるコンポーネントの考え方を示しました。

この他にも、『Wikipedia』は他人の知識と他人の知識の組み合わせの集積によってできた、ニューコンビネーションの一例と言えるでしょう。また、複数の動力源を結合したハイブリッドカーや電動アシスト自転車、あらゆる機能とサービスを結合して進化し続けるスマートフォンが挙げられ、結合する対象が拡大と進化を続けています。

新しい結合を考える為に必要な「利用者」視点

1つのエリアカードが、クレジット、プリペイド、ポストペイド機能と結合しています。しかし、違うエリア同士で共通化されていないと何枚もカードが必要になることもあり、利用者視点ではイノベーションとは言えません。

また、JR東日本の『スイカ』、電子マネーの『楽天Edy』は、どちらもソニーのFeliCa技術が使われています。もし、ソニーが大きな視点を持って展開していたならば、共通化されて世界標準を取っていたはずです。

新しい結合を考える上で、必要なことは個別のミクロ的な価値提供に留まらず、ユーザーニーズをトータルで考える視点、そしてグローバル化を前提とした仕様・方式を仕込んでおく事が必要不可欠であると言えます。

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